介護職員に求められる『傾聴』とは
目次
傾聴とは何か
介護職員にとって『傾聴』は、利用者さんとの信頼関係を築き、安心・安全な介護を行うために欠かせないコミュニケーションスキルです。
傾聴といっても、ただ話を聞けば良いという訳ではありません。
どうしたら利用者さんが心を開いてくれるのか、具体的な傾聴のコツをご紹介します。
まず『傾聴』とは字の通り、相手の話を受け止め、共感し、受容することです。
単に話を聞き理解するのではなく、話し手の気持ちに寄り添い、尊重することがとても大切ということです。
傾聴の基本は、相手の話の内容や感情を否定しないことから始まります。
同調できない場合でも、「相手の方はそう思うんだ」と理解し、相手の意見として肯定することを心掛けましょう。
そして話を聞くときは共感の気持ちを持って聴くことが大切です。
相手の立場になって気持ちを感じ取り、肯定することが安心感に繋がります。
また、相手の話を最後までしっかりと聴くように努めましょう。
最後まで話を聴くことで、利用者さんの『話したい』という気持ちを満たすことに繋がります。
話が一区切りついたら、その話を一旦まとめて、整理してみることがおススメです。
相手が話したいテーマや最も伝えたい事を見極め、簡潔に要約することで話が先に進みます。
また、言語以外の『非言語コミュニケーション』も重要です。
非言語コミュニケーションとは、表情やジェスチャー、しぐさ、距離感などの言葉以外のコミュニケーションを指します。
同じ話しをした場合でも、話し方や話す内容以上に、表情や仕草などが大きな影響を持つことを理解しておきましょう。
傾聴力はすぐに身に着く技術ではありませんが、日常的に意識することで少しずつ伸びていきます。
傾聴スキルを身に着けて、利用者さんから沢山話しかけられる職員を目指しましょう!